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formosa: 2008年2月アーカイブ

第23回総会・懇親会

立春は、こよみの上でのこと、ここ一週間というもの、日本列島は寒波に飲み込まれ、関東平野も空っ風がやけに冷たい。北国十和田の方々から言わせると、"東京の寒さなぞ騒ぐ方がおかしい"となるらしい。北国で育った東京人は、"そんなこと言ったって寒いのは寒い"となる。私たちは東京の環境に順応して日常を送っているが、郷土十和田市のことを忘れて過ごしているわけではない。雄大な八甲田連峰、静謐な奥入瀬の流れ、広々とした豊穣な大地、父母兄弟、親戚、友人、先生など、そこでのいろいろな出来事が私たち一人ひとりを育み、人格の形成にかかわっているのだから。皆さん、それぞれの思いを胸に足を運んでくれる。さて23回総会はどんなものだったか反省を込めながらご報告します。

2008年2月17日は好天に恵まれ、おりしも東京マラソンの日と重なりましたが、今回の総会に向けて何回となく企画会議がもたれ、総会・懇親会は基本的には簡素なものにしようと意識統一され、これに向けて取り組みました。一部のおみやげは廃止、しかし、お料理、飲み物などは質を落とさぬように配慮しましたが、会場借用では昨年から比べ時間制限も加わり、諸経費の掛り増し等厳しくなりました。東京マラソンが成功したように、皆々様のご協力を頂きながら、我が総会・懇親会もほぼ成功したのではないかと思っています。

総 会

出席人数は、会員が121名、来賓が39名、総数で160名でした。来賓の内訳は、十和田市関係者が市長以下7名、市議会関係者は桜田博幸副議長以下13名、そのほか商工会議所石川正憲会頭以下19名でした。

総会は沢尻広美副会長の司会でトントンと進行しました。沢尻さんから事業報告、清水栄子さんから会計報告が、中田正之進さんから会計監査報告がそれぞれあり、満場一致で承認されました。続いて平成20年度事業計画と予算案が提案され承認されました。特に事業計画で昨年度と変わった点は、①十和田市の企業誘致に、会員八百人の情報を得ながら活動していきたいこと、②本会の中にNPO法人を立ち上げ(現在準備中)、十和田市の物産を会員に斡旋するという計画が会長なされ、全員拍手で承認されました。今回役員改選は無く、もう一年間現体制で活動していくことになり、三役の紹介をして総会を終了しました。

懇親会の前に、今年十和田市において行われる大きな出来事について、DVDで紹介があました。

十和田市現代美術館

十和田市出身でフリーキャスター・ジャーナリスト小林央子(ようこ)さが、美術館特任館長に就任されましたが、今回所用で出席できず、小林さんがボランティアで製作したPR用DVDでの紹介になりました。駒街道沿いに姿を現した建物群では、4月26日の開館にむけて、現代一流の芸術家による製作の様子が映し出され、丁寧な説明であり大きな期待がもたれました。

※小林央子さんプロフィール

S41年生、三本木高校卒、日大芸術学部放送学科卒、仙台放送にてキャスター兼放送記者として活躍。ロンドン大学キングカレッジへ留学、帰国後は、東京を中心にフリーキャスター、国際イベントの司会、通訳翻訳、海外取材コーディネーター、執筆活動。アート十和田との関わりとしては、H16年年野外芸術文化ゾーン専門委員会委員として、基本計画策定に参加、H18年美術館着工記念フォーラム、H19年開館直前フォーラムのコーディネーター、平成20年2月1日特任館長就任。

"三農、馬術部"映画化

十和田の四季を背景に感動の実話が映画化されることになりましたが、三本木農業高校長斗沢栄一氏がPR用DVDをお持ちし、多くの人たちが映画館に足を運ぶようにとのお話がありました。いきさつは、東京の獣医畜産大学馬術部に所属のタカラコスモス(通称コスモ)が、病気のため目が悪くなり殺される運命にあったものを、三農の藤森先生が十和田市の"赤沼温泉で治療したら治るのではないか"と考え三農馬術部に移管されました。しかし、目はだんだん見えなくなっていきました。しかし、命の大切さを教育に活かそうと馬術部で飼育することになり、その担当者が湊香苗さん(園芸科)でした。まさに馬と人間の魂の交流を描いた感動の物語で、本の出版や民放テレビでたびたび取り上げられ、それが関係者の目にとまり映画化の運びとなったもの。

映画の題名はずばり「三本木農業高校、馬術部」、監督佐々部清、主演長渕文音、馬術部顧問役柳葉敏郎、北里大獣医役黒谷友香、校長役松方弘樹等。2008年秋全国東映系ロードショー。地元においては撮影協力団体として十和田フイルムコミッション(会長、石川正憲商工会議所会頭)が結成され、全面的な支援を行ったということです。

野呂会長挨拶

和田光弘副会長による開会のことばに引き続き、物故者への黙祷を捧げた。次に野呂会長が挨拶に立ち、「この一年、十和田市長から企業誘致委員の委嘱を受け副会長の升舘広美と私が中心になり、方々企業を回りましたがなかなかうまくいきませんで、残念な結果に終わりました。お詫びを申し上げるとともに、今年度は会員との連携を密にして実現に向け頑張りたい。それから、総会でも申し上げたが十和田会の中にNPO法人立ちあげ、会員の皆様に十和田市の物産等を斡旋お届けしたいということで、現在その準備を進めているところです。又、今日は大相撲鳴門部屋後援会長の戸田則男さんが、十和田市出身の力士、佐々木悠太さんを連れてきてくれました。一生懸命稽古に励んでおりますので、大いに激励してください。」と話されました。

来賓挨拶

まず、中野渡春雄市長から「先ほど三農馬術部とアートセンターの関係は詳しく紹介されましたので省きますが、十和田市中央病院が08年5月7日新装オープンします。また、新聞等でご承知かと思いますが、ふるさと納税制度が来年度から発足するようであり、その節にはよろしくご協力をお願いしたい。今日は市議会と十和田市関係者がお招きを頂きましたが、首都圏で活躍されている皆様といろいろな情報交換して、お互いが一歩でも前進できるよう話に華を咲かせてもらいたい。」と話されました。

続いて市議会副会長桜田博幸さんからは「十和田市は"観光都市"をめざし頑張っている。先ほどらいの話題に加え、高森山のパークゴルフ場がオープンします。また、合併後の市の憲章と木、花が制定されました。(木"もみじ"、花"さくら")皆様にお願いしたいことは、お一人おひとりが宣伝マンとなり、ふるさと十和田市を全国に発信していただきたい。」と若さ一杯の熱意あるお話がありました。

続いて東京青森県人会会長鳥谷部哲三朗氏から、ふるさと納税と地元物産の購入について取り組みをしていただくならば、ふるさとを思う会員も地元の方々も良かろうと思う。」とお話がありました。

乾杯!

石川正憲十和田商工会議所会頭が乾杯に先立ち、「十和田商工会議所60周年、十和田観光協会が50周年を迎えるが、それを記念して観光カレンダーを和田光弘副会長に依頼しこのように出来上がりました。このカレンダーには十和田市のイベントを全て網羅してあり、大変便利なものです。30部持って参りました。来年は依頼があれば、ここに企業の名前を入れて発行できるそうですので、よろしくお願いしたい。」との前置きがあり乾杯!の大発声で懇親会の幕開けとなりました。

※十和田市観光協会、十和田湖観光協会、十和田市物産協会の三団体が、08年4月1日合併し、新十和田市観光協会として活動することになりました。観光と物産が一体となり情報の全国発信、誘客促進及び観光産業の活性化が期待されます。

<おみやげの紹介>

地元からのおみやげとして、十和田市長から小関麺興商事の『カッケそば』、市議会議長からは、日本酒と焼酎を戴きました。ありがとうございました。

<アトラクション>

横浜市出身で十和田市在住の竹原淳子さん(芸名、榊じゅん)がシャンソンを披露、挨拶の中で、「昨年9月に文化センターで"奥入瀬渓流を世界遺産に"のフォーラムが開かれました。事務局から東京十和田会の皆様に是非紹介してくださいと頼まれました。私はその会場で和田さんの奥入瀬渓流スライドをバックに歌わさせていただきました。奥入瀬渓流が世界遺産に指定されたらなんと素晴らしいことでしょう。十和田会の皆様のバックアップをお願いします。」と話され、つづいて、十和田市在住の野崎よしみさんが作曲された『風と空と大地』を歌いました。広大な三本木台地をイメージした明るく伸び伸びした作品でした。

続いて十和田市在住の村上勝行さんが「駒っこサンバ」と「十和田音頭」を歌いました。十和田市の名勝を取り入れた正に地元の歌でした。(村上さんは三本木7丁目出身で三農商業科37年卒業)

<来賓紹介>

来賓については、司会者からそれぞれご紹介がありました。市議会関係は議会事務局の宮崎総括参事より、十和田市役所関係は観光商工部長小山田伸一さんから紹介がありました。ほか主な方々を紹介しますと、衆議院議員江渡聡徳氏(秘書)、参議院議員下田敦子氏(秘書)、県会議員丸井裕氏、十和田市物産協会会長小関力氏、新渡戸記念館館長代理新渡戸常憲氏、北里大学医学部事務長森和十郎氏、十和田市文化新聞社社長小笠原カオル氏、東京野校会(野辺地高校)副会長上地国彦氏、東京三高会会長佐々木文雄氏、東京三農同窓会会長池畑守氏、十和田工業高校同窓会東京支部長小川由明氏。

野呂会長が挨拶で触れました鳴門部屋力士佐々木悠太君は澤田出身で現在幕下24枚目、先場所、先先場所と勝ち越し十両目前。最近はよく食べるようになり体重が増してきたので期待できる、と親戚筋の樋口且実さんが語ってくれた。続いて悠太君から「東京十和田会の方々がこのように応援してくれ心強い。一生懸命頑張ります。」と決意が述べられました。 

<祝電>

民主党青森県支部長田名部匡代氏、青森県県会議員田中順三氏、歌手の近江綾さんから「都合により出席できないが、盛会を祈ります。」との祝電がありました。

<歓談と福引大会>

会報の一頁掲載の絵は、日展会員で本会会員鈴木實氏の作品ですが、今回はお忙しい中都合をつけ出席していただきました。写真にあるように久しぶりの友人知人との再会に、本当に楽しそうに歓談されておられました。

十和田市在住小笠原カオルさん(文化新聞社社長)は、ここ数年出席されているが、今回は東京でお勤めのお嬢さん二人も参加され、本当に華をそえてくれました。お二人とも明るく社交性に富んだ方で人気の的でした。我が会も若い人の参加が少ないことが悩みとなっているが、解決策の一つとして、会員自身の子供や孫を積極的に誘うとか、人伝えで、郷里の親から東京在住の息子、娘さんに対し、総会出席につき働きかけることも一方法と思われるがいかがでしょうか。

毎年行っていたビンゴゲームを今回は時間の制約等から"福引"にしました。十和田会からのふるさと物産品、十和田市物産協会からの物品、野呂会長から賞品の寄付などにより、全員に行き渡るようにしました。担当の根岸勲、五十嵐八代榮さんが声を張り上げて説明したり当選番号を読み上げるが、皆さんお話に夢中でなかなか進まない。ビンゴゲームより時間の節約になるかと企画したが、結局は同じようなもの。でも皆さん喜んでくれました。

鳴門部屋の佐々木君を励ますため、激励募金箱を回したところ5万円余り集まり、会長から佐々木悠太君に贈呈しました。鳴門部屋戸田後援会長から「今場所は前頭20枚目になると思うが、郷土の皆様の応援がありますので、きっと頑張ると思います。」とご挨拶がありました。また、『どんどん強くなり横綱に!』との清水栄子から気合がかかりました。榊じゅんさんに再度ステージにお迎えし「千の風になって」を歌っていただき、小原武夫副会長の閉会挨拶と三本締めで無事終了しました。

二次会は4階の鳳凰の間、60名集まり本当に盛り上り、気持ちよく家路につくことが出来ました。


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